「夜勤明けにも少し稼げたら」「育休中に収入ゼロは不安」——そんなふうに副業を考えたことがある看護師は、きっと多いはずです。私自身も、夜勤が続く時期に「もう少し時間を自分でコントロールしながら稼ぐ方法はないか」と真剣に悩んだことがあります。
看護師は医療知識・コミュニケーション能力・体力と、副業に活かせるスキルが揃っています。この記事では看護師におすすめの副業10選と、始める前に必ず確認すべきポイント、確定申告・バレ防止の知識まで、現場目線で丁寧に解説します。
看護師が副業を始める前に確認する3つのこと
副業を始めたいという気持ちは自然なことですが、まず3点だけ確認してから動くことをおすすめします。この手順を飛ばすと、後からトラブルになるケースがあります。
- 多くの民間病院・クリニックは副業を「許可制」または「事前申請制」にしています
- 完全禁止の職場も存在するため、必ず規則を確認してください
- 国公立病院・保健センター勤務の方は公務員法により原則副業禁止です(医療系ボランティア等を除く)
国公立病院・市区町村の保健センター・学校(公立)に勤務している方は、地方公務員法・国家公務員法により原則として副業が禁止されています。無許可での副業は懲戒処分の対象になりかねません。まず人事担当に相談してください。
- 副業の所得(収入-経費)が年間20万円を超えると確定申告が必要
- 20万円以下でも住民税の申告は必要(市区町村への申告)
- 確定申告を怠ると追徴課税の対象になる場合があります
- 本業でバーンアウトするリスクを高めてまで副業を増やさない
- まずは月5〜10時間以内でできる副業から試す
- 夜勤がある月は副業時間を減らすなど、柔軟なペース配分を
看護師の資格・スキルを活かせる副業5選
看護師免許や医療現場での経験は、一般の人が持っていない強みです。以下の副業は時給・単価が高く、「資格があるからこそ」依頼される仕事です。
健康診断バイト
時給1,800〜3,000円
単発・スポット参加可
訪問看護(非常勤)
時給2,000〜3,500円
土日・夜間のみも可
医療・健康ライター
月2〜8万円(実績次第)
在宅・隙間時間対応
特定健康指導
1件2,000〜5,000円
オンライン対応増加中
看護学生への個別指導
時給2,500〜4,000円
オンライン家庭教師
健康診断・人間ドックの会場スタッフとして働く単発バイトです。私の知人の看護師は、土曜日に月1〜2回参加するだけで月3〜4万円を稼いでいます。
1日8時間で18,000〜25,000円
月2回参加で約3〜5万円が目安
- 採血・血圧測定・問診など基本スキルで対応できる
- スポット(単発)参加のため、夜勤明けの週は休んで調整できる
- 「看護師バイト 健康診断 スポット」などで求人検索するとすぐ見つかる
看護師専門の求人サービス(スポット・単発系)に登録すると、地域の健診会場バイトをまとめて紹介してもらえます。登録無料で、シフト希望日を入力するだけで案件が届くので非常に便利です。
訪問看護ステーションで非常勤として週1〜2日働く方法です。病棟と違い、患者さんと1対1でじっくり関われるのが魅力で、時給も高めです。
時給2,000〜3,500円
週1回・4時間で月30,000〜50,000円も可能
本業の病院が副業禁止の場合は就業規則違反になります。また、訪問看護は単独行動が基本のため、ある程度の実務経験が必要です。
医療・健康に関するWeb記事を執筆する仕事です。「専門家監修」として記事の確認・修正を担う「医療監修」業務も含まれます。私もこのナース転職白書の執筆を通じて、看護師の経験がいかに価値あるかを実感しています。
記事1本2,000〜30,000円(文字単価1〜5円)
実績を積めば医療監修は1記事5,000〜20,000円も
- クラウドワークスやランサーズで「医療ライター」「看護師ライター」で検索
- まずは文字単価0.5〜1円の案件で実績を3〜5本積む
- 看護師免許を証明できると単価交渉がしやすくなる
40〜74歳のメタボリックシンドローム該当者への生活習慣改善指導を行う業務です。保健師・管理栄養士と並んで看護師も担当できます。
初回面談1件3,000〜5,000円、継続支援1件2,000〜3,000円
オンライン対応の案件が増加しており自宅から参加可能
看護学生に対して実習対策・国家試験対策・ケーススタディの指導をする副業です。近年はオンライン家庭教師プラットフォームが充実しており、地方在住でも可能です。
時給2,500〜4,000円
月4〜8回の指導で月3〜5万円が狙える
在宅・隙間時間でできる副業5選
看護師免許が必須ではなくても、医療知識があることで有利に働く在宅副業があります。夜勤後の休日や、育休中でも取り組みやすいものを紹介します。
| 副業の種類 | 収入目安 | 難易度 | 免許の必要性 |
|---|---|---|---|
| Webライター(医療分野) | 月1〜5万円 | 中 | 不要(あると有利) |
| オンライン健康相談 | 1件500〜2,000円 | 中 | 必要 |
| 医療系YouTube・SNS発信 | 月0〜10万円(変動大) | 高 | 不要 |
| 医療翻訳・校正 | 1件5,000〜30,000円 | 高 | 不要(語学力必要) |
| アンケートモニター・座談会 | 月3,000〜10,000円 | 低 | 不要 |
製薬会社・医療機器メーカーが実施する医療従事者向けの座談会やアンケートは、1時間で5,000〜10,000円もらえることがあります。私の同僚看護師も「負担感が低くてコスパ最高」と話していました。登録できる専門サービスがあるので探してみてください。
副業の収入と確定申告・税金の基礎知識
副業で収入を得ると税務上の手続きが発生します。難しく感じるかもしれませんが、基本ルールを知っておけば怖くありません。
収入・経費をその都度メモ。スマホのメモアプリや無料の家計簿アプリで十分です。
交通費・通信費・書籍代など業務に関わる支出は経費として差し引けます。
国税庁のe-Taxを使えばオンラインで完結。本業の源泉徴収票も合わせて申告します。
確定申告書の「住民税の徴収方法」欄で「自分で納付(普通徴収)」を選ぶと、副業分の住民税が職場に通知されにくくなります。
副業所得が20万円以下でも、所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告は市区町村に対して必要です。忘れると追徴課税のリスクがあります。
副業が職場にバレないための注意点
副業禁止の職場で働いている、あるいは就業規則的にグレーな場合、職場に知られると困る方もいるでしょう。以下のポイントを守れば、リスクを大幅に下げられます。
- 住民税を「普通徴収(自分で納付)」に指定する
- SNSで匿名発信・職場名・顔写真を載せない
- 就業規則を確認し、申請が必要なら申請する
- 副業先での自己紹介で本業職場名を言わない
- 確定申告を正しく行い証拠を残す
- 住民税を会社一括徴収のままにする(差異がバレる)
- 実名・顔出しで医療系SNSを運営する
- 副業先で本業の話をして同僚にたどり着かれる
- 確定申告をせず後から税務署に指摘される
職場に副業がバレることを恐れるより、就業規則を確認したうえで申請し、正々堂々と取り組むのが長い目で見ると一番リスクが低い選択肢です。副業OKの職場も増えています。
よくある質問(Q&A)
Q. 夜勤がある病棟勤務でも副業できますか?
Q. 育休中でも副業はできますか?
Q. 公務員病院勤務ですが、副業できる方法はありますか?
まとめ
- 副業開始前に必ず就業規則・公務員規定・税金の3点を確認する
- 資格活用系では健康診断バイトが時給・単発参加のバランスで最もおすすめ
- 在宅副業では医療ライターが看護師の知識を最も活かせ、時間の融通も利く
- 副業所得が年間20万円超なら確定申告が必要。住民税は20万円以下でも申告を
- バレ防止の最大のコツは住民税を「普通徴収」にすること
- 体力の消耗に注意し、まず月5〜10時間以内でできる副業からスタートする
- 長期的には就業規則を確認のうえ正式に申請するのが最もリスクが低い
副業は「看護師として長く働き続けるためのセーフティネット」と私は考えています。本業一本だと職場への依存度が高まり、辞めたくても辞めにくい状況に陥りがちです。小さな副収入があるだけで、選択肢が広がり、精神的な余裕が生まれます。まずは就業規則の確認から、一歩踏み出してみてください。

